KURASHIKI

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玉島福だるま/小野キクエ

戦後の復興を願ってつくったはりこのだるまが、いまや小野家の本業となってしまった。 終戦後は紙も手に入れにくく、市役所へ相談に行ったこともあった。 「最初は主人と二人、ああしようこうしようと言い合い考えながら絵や文字をかいて、ひ とつの案に何日もかかりましたわ」と当時を振りかえるキクエさん。

「障子紙を張る糊を使ってつくってみたり、乾かすのを部屋の中がいいか、外で日にあて てみたり、といろいろ試していまのつくり方になったんです」こうして、ノミでこつこつ 彫って木型をつくり、紙を張っては乾かし、そこに絵をかく玉島だるまができあがった。 それが、日本はもとより海外からも注文がくるくらい有名になった。


つくりながら改良も加えられた。木型ではいたみやすいので、鋳物製にして丈夫にはなったけれど少し重たくなった。塗料は、子供がだるまをなめても害にならないものを使用している。
下地は白い色、その上に赤く塗り顔を描いてニスを塗って仕上げる。

そうした工程のすべてをキクエさんと家族でこなし、現在も玉島福だるまづくりを支えておられる。基本は、赤いだるまと白いだるまの2 種類、それぞれ大きさは15種類で、ときには注文によって一人では持てないくらい大きなだるまをつくることもあるとか。



意匠登録された表現手法は、ひげと全体に丸い形が特徴だが、顔の部分と目玉が白いまま の目なしだるまになっている。目なしは、関東地方に多いらしい。

人の手によってつくるので、年中忙しいし、できる数には限りがある。それにもかかわら ず、年間制作7 万個であるのを10万個にするのが目標とか。 キクエさんはまだまだお元気で、玉島福だるまは福を招き続ける。

倉敷市玉島阿賀崎1ー10ー48
小野だるま
TEL (086) 522-2533


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