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岡本 章/酒津焼
5代目・岡本章さんの工房には素焼窯と登り窯(4袋)がある。 いまも、この窯で春と秋の年2回、一度に千点くらいの作品が製作されている。 燃料は松割木を一度に五百束くらい使用し、何千本もの割木を徹夜で温度調整しながら焚いていく。 窯に火入れをして30時間から40時間、半年かけて準備した仕事の集大成である。
焼物になる土は、近くの山で採取した原土を砂やごみをていねいに取り除いたものを使用する。酒津焼の特色である釉薬の美しさは、土灰・ワラ灰・長石等の原料を岡本さん自身で調合するため、独特の素朴な風合いを生み出している。
ロクロを足で回しながら、ひとたび作陶に集中するや岡本さんは無言になる。手足の動きが一体となり瞬く間にひとつの形が出来上がる。 やや肉厚で重量感があるところは、しっかり手で持ち日常生活にも使われる器という感じがする。 伝統工芸ではあるけれども、生活の器となれば現代の暮らしが前提となる。つくり方や技術は継承するが、常に時代的感覚と無縁ではいられない。
![]() 岡本さんは、「私たちがつくった品物が美しい物であり、使用にも耐え、世の中の暮らしにうるおいをあたえる品でなければいけない」と言いつつ、あくまで自分が好きなもの気持ちよい形を製作しておられる。 工房の中は明るく和やかな雰囲気が漂う。 *前もって連絡すれば見学も受け付けてくれる。 連絡先 倉敷市酒津2827 TEL (086) 422-1962 |