KURASHIKI

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備中和紙/丹下哲夫

備中和紙は、岡山県内でとれる植物を原料にしている。しかし、三椏(ミツマタ)や楮(コウゾ)など和紙の材料となる木そのものをつくるところが年々減ってきているという。 それらは、もともと日本に紙つくりの技術を伝えた中国はもちろん、ヒマラヤ、フィリピン、タイなどの東南アジアでも採れる。
しかし、熱帯の気候なので油脂分が多く、和紙にするなら同じ種類でも日本で育った木の方がいいのだそうだ。


なんとも贅沢な話だけど、 それでは、数も多くつくれず、ますます希少価値がでることになるが、いまや需要と供給の関係でみても和紙を手ですいてつくり生計をたてているところはほんのわずかというのが現状である。

「世間にこびることなく、日本古来からの仕事を守っていく。民芸のなかでも自然の仕事 が一番いいのではないでしょうか」と言う丹下さんは、現在でも手すき和紙をつくる数少 ない職人の一人である。その頑固さは、つくり方や仕事場にまで徹底している。ほとんど 手作業で、たとえば、紙をすく機械は天井から竹でつるしバネがわりにしている凝りよう。 丹下さんは、それらを紙への「いたわり」と表現される。



雁皮でつくる和紙(玉子色をしているところから鳥の子と呼ばれている和紙)が代表的な ものだが、「手から手へわたしていっても、毛ばだたないし、千年は十分にもつもの」。 特に和紙を吟味して選ぶ書道家からの特注が多いという。

先代から伝わる技術や工程の上でなお、糊の配合や手すきの微妙な感覚によってできあが る和紙は、人の手の違いがはっきり現れるらしい。丹下さんは、植物の自然素材に炭酸ソ ーダなどの薬品も加えたり、古来からある天然染料を混ぜた染紙をつくりだしたり、 創意工夫によって独自の和紙づくりに取り組んでいる。

倉敷市水江1586ー126
TEL (086) 465-2705

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